このたび、成蹊大学の森雄一教授と本研究室の西村義樹教授、および本研究室卒業生の長谷川明香さんの共編書として、『認知言語学を拓く』と『認知言語学を紡ぐ』(成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書)がくろしお出版から刊行されました。ともに成蹊大学アジア太平洋研究センターの共同研究プロジェクトの成果です。
本研究室の教職員、卒業生による章として、『認知言語学を拓く』では
石塚政行「バスク語の名詞文・形容詞文の文法と意味」、
長屋尚典「意図と知識 ─タガログ語の ma- 動詞の分析─」、
加藤重広「日本語の語用選好と言語特性 ─談話カプセル化を中心に─」が収録されています。
『認知言語学を紡ぐ』では本研究室の卒業生、在校生による論文、
永澤済「生物の和名俗名における意味拡張」、
籾山洋介「百科事典的意味の射程─ステレオタイプを中心に─」、
平沢慎也「英語の接続詞 when ─「本質」さえ分かっていれば使いこなせるのか─」、
野中大輔「打撃・接触を表す身体部位所有者上昇構文における前置詞の選択 ─ hitを中心に─」、
長谷川明香・西村義樹「再帰と受身の有標性」、
張莉「非情の受身の固有性問題 ─認知文法の立場から─」、
田中太一「日本語受身文を捉えなおす ─〈変化〉を表す構文としての受身文─」
が収録されています。